【お掃除】汚い風呂に入らないための毎日のお風呂掃除を解説。洗剤をかけて流すだけは幻想。

【お掃除】汚い風呂に入らないための毎日のお風呂掃除を解説。洗剤をかけて流すだけは幻想。
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ボクは風呂掃除ガチ勢として毎日を過ごしている31歳掃除屋さん。

そんなボクが一言申したいことがある。

インスタでふと目にした

「ズボラな私でも出来る掃除法!お風呂掃除はスプレーするだけのこれが超オススメ!」

この投稿許せません。

これによりこの世界にいくつも汚風呂が増えていくと考えただけでも悲しくて悲しくて震えてる。

こんななんの取柄もないボクだけど世界を救いたい。

その一心で書かせてもらいます。

では、ボクの熱い想いご清聴ください。

汚れとはどう落ちるのか

そもそもスプレーする(洗剤をかけた)だけで汚れが落ちるのはありえません。

汚れを落とすには表面活性剤という成分が必須です。

表面活性剤とは簡単に説明すると

水にも油にも溶ける物質であり、汚れと素材の間に浸み込んで汚れを繊維などから引き剥がす働きもあります。

・水と油をなじませる

・汚れを素材から引き剥がす

という効果があると言うことです。

この説明だけだと強い洗剤なら洗剤をかけるだけで汚れ落ちんじゃねと幻想をいだくのですが、

そうは問屋がおろしません。

実際のところは上記の効果を助長するのが関の山。

洗剤を散布する→こびりついた汚れが浮く→浮いたときにスポンジ等で擦り汚れを引き剝がす。

これをしなければ汚れは落ちません。

そもそもお風呂の汚れとは?

お風呂の汚れは、大きく分けて3種類あります。

① 皮脂汚れ
② 石鹸カス
③ 水垢

まず①皮脂汚れ。
これは人の体から出た油分が原因で、ヌメヌメとした汚れになります。放置するとカビのエサにもなりやすい、超厄介なやつです。

次に②石鹸カス。
ボディソープやシャンプーに含まれる成分が、水道水の中のミネラル(カルシウムとか)と結びついて白くこびりつくやつ。
これ、ただの汚れじゃなくて、固くなってくると普通の洗剤じゃ歯が立たないこともあります。

最後に③水垢。
水に含まれるミネラル成分が乾いて固まったもので、白っぽいウロコみたいな汚れになります。鏡や蛇口まわりにできるあれです。めちゃめちゃ落ちにくいやつ。

つまり、お風呂って毎日いろんな種類の汚れが発生してるんです。

だからスプレーだけで全部きれいに、なんて絶対に無理。
ちゃんとした対策が必要です。

じゃあ、どう掃除すればいいの?

大事なのは、「浮かす」「こする」「流す」 の3ステップを意識することです。

① 浮かす

まずは汚れを落としやすい状態にするために、洗剤を使って「浮かす」ことが必要。
ここで使う洗剤は、できれば浴室用の中性洗剤か、頑固な汚れ湯垢等には風呂職人がオススメ。
スプレーをかけたら、すぐ流すんじゃなくて、5〜10分くらい放置するのがコツ。
これで表面活性剤が汚れにじっくり浸透していきます。

② こする

洗剤を浸透させたら、次は「こする」作業。
ここでスポンジやブラシを使って、汚れを物理的に引き剥がす必要があります。
※注意:力任せにゴシゴシやると素材を傷つけるので、優しく圧をかけながら擦ろう!

場所によっては道具を使い分けるとさらに効果的。

  • 浴槽内や壁:柔らかめのスポンジ
  • タイルの目地や細かいパーツ周り:歯ブラシや専用ブラシ
  • 鏡や蛇口:マイクロファイバークロス or ウロコ取り専用パッド

③ 流す

こすり終わったら、最後にしっかり水で流す。
この「流す」作業もめちゃくちゃ重要で、洗剤成分や浮いた汚れが残っていると、またすぐ汚れの元になってしまうからです。
シャワーで念入りに流すべし。

これが「洗剤をかけて流すだけではダメな理由」。
浮かせて、こすって、流す。これをセットでやってこそ、清潔なお風呂が保てるんです。

毎日やるべきお風呂掃除ルーティン

じゃあ実際、毎日どんな掃除をすればいいの?って話。

毎日ぜんぶガチ掃除しなくても大丈夫です。
でも最低限、この2つだけはやっておいてほしい!

  • 浴槽のサッとこすり洗い+流す
  • 壁・床にシャワーでお湯をかける

ポイントは、「汚れを定着させない」こと。
皮脂も石鹸カスも、時間が経つとどんどん落ちにくくなるので、その日のうちにリセットしてしまうのが楽するコツ。

たったこれだけでも、後々の本格的な掃除がめちゃくちゃ楽になります。
毎日30秒の積み重ねが、未来の自分を救うんです。(マジで)

まとめ

「洗剤かけるだけでOK!」なんて甘い言葉に騙されないでください。
お風呂掃除は、正しい知識と、ほんのちょっとの手間があればちゃんと清潔に保てます。

世界から汚風呂を一つでも減らすために、ボクは今日も叫びます。

「浮かせろ!こすれ!流せ!」

最後まで読んでくれてありがとうございました!